生涯のパートナー「歯」のおはなし

皆さんが歯磨きをした際に、出血するのは「歯周病」が原因であるかもしれません。「歯周病」に聞き覚えのない人もいるかもしれませんが、歯周病は、歯を失う原因のランキング1位に輝く、お口のトラブルであります。お口の中には、歯周病菌を含め、たくさんの細菌が存在するのですが、その中の歯周病菌が、歯肉の炎症を起こし悪化させていくことによって、皆さんの歯が失われてしまう現象が起きるのです。「歯」と「歯肉」の間に、4ミリ以上の溝ができる事を「歯周ポケット」などと呼び、歯周病の症状が悪化するごとに、この歯周ポケットの溝が深くなっていき、歯肉の炎症が広がりをみせ歯の土台となる部分まで到達してしまうと、土台となる骨までも炎症で溶けてしまい、歯が抜け落ちるような状態に至ってしまうようです。こんなに恐ろしい歯周病は、以前は、歯槽膿漏などと呼ばれていた時代もあったようなのです。古来から、人間は、お口のトラブルと闘ってきた痕跡がみられるようですが、現代においても尚、1度抜け落ちた歯を取り戻すことは不可能であります。ですから、皆さんは、永久歯として生え変わった「歯」を、生涯大切にお手入れする役目があるのです。今ある「歯」を大切に、生涯のパートナーとしてケアしていきましょう。

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