電動歯ブラシの運動洋式

電動歯ブラシは複雑な振動を命とする商品ですが、その振動には基本的な類型が存在します。何故なら頭部や頸部の形状は手用歯ブラシと似ており、その形状に合った振動を発生させる必要があるからです。

電動歯ブラシの頭部は柔らかな毛が付いており、この毛はナイロン製であることがほとんどです。ナイロンの毛を細かく振動させるために、電動歯ブラシのモーターは頭部の往復運動、半回転運動、楕円運動、振動運動、アーチ型運動を起こすように設計されています。往復運動には前後運動と左右運動とがあり、いずれも数ミリ程度の幅で動きます。アーチ型運動とは、毛先がアーチを描くような動きを指します。

これらの運動をスイッチ一つでこなしてしまうのが電動歯ブラシですが、多機能な商品であれば色々なスイッチやランプが付いています。使用者は振動の強弱をコントロールしたり、充電ランプでどの程度使い続けられるのかを確認したりするのです。電動歯ブラシは子どもでも使うことが出来ますが、子ども専用の商品も売られていますから、そちらを利用した方が良いでしょう。

さて、電動歯ブラシに限らず、世の中には沢山の歯ブラシが存在します。それらの中から自分に合った歯ブラシを選択するのは簡単ではありません。ですからまずは安全性が確認されている商品を選ぶように心掛けましょう。見た目や機能にばかり注目すると、歯ブラシを介して思わぬ事故が発生することもあるからです。

歯ブラシは商品として流通する際、メーカーが安全基準をクリアしているかどうかを確認することが課されます。その基準は法的に規定されたものに加えて、業界独自のものがあります。法的な基準は主に安全性を対象として、業界独自の基準は機能性を対象として定められています。

歯ブラシはその長い歴史の中で、現代のものほど機能性を発揮したことはありません。それは、専門家が細かい基準を設けて製造しているからに他ならないのです。

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