乳歯と生え変わり

乳歯はもともと、隙間が空いて生えています。これは乳歯よりも大きな永久歯が生えるためのスペースとなっているためです。逆に隙間がないという場合、歯並びが悪くなりやすいので、早めの処置が必要です。乳歯の段階から、永久歯のことを考えてケアを行わなくてはなりません。乳歯は、早ければ生後半年ほどから生え始めることが多く、生後8ヶ月頃から下の乳中切歯から生えてくることが一般的とされています。当然ながら個人差はありますが、1歳を過ぎても生えてこない場合には「萌出遅延」が疑われますので、歯科で確認をしてもらえば安心です。乳歯の生え始めと同じく、永久歯への生え替わりにも個人差があります。永久歯への生え替わりは6歳からとされており、そこから6年~7年ほどをかけて全ての歯が生え替わります。

生え替わりの仕組みとしては、まず乳歯の下(あごの中)に、歯胚が表れます。歯胚は永久歯の下となる組織で、時間を掛けて大きく成長していきます。歯胚は永久歯の根となり、同時に邪魔になった乳歯の根を溶かす細胞が表れます。乳歯の根が溶けていくことにより、痛みがなく乳歯が抜け落ちる仕組みになっています。こうして乳歯が抜け、新たに顔を出した永久歯が成長していきます。永久歯の根は短く、年月を掛けて伸びていくそうです。

永久歯に生え替わる時期は、虫歯になりやすい時期ともされています。生えたばかりの永久歯は酸に対する抵抗力が低く、また表面が粗いために、汚れが付着しやすくなっていますからです。永久歯が成熟するためには、5年ほど掛かると言われています。早い段階から、フッ素を利用するなど、虫歯予防をすることが大切です。

定期的な歯科健診を行い、歯の状態をチェックしてもらいましょう。

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